構造化データ(JSON-LD)の書き方
構造化データ(JSON-LD)の基本とSEOでの効果を初心者向けに解説。Article、FAQ、Breadcrumbなど主要スキーマの実装例とリッチリザルト獲得のコツを紹介します。
構造化データ(JSON-LD)の書き方
この記事の結論: 構造化データはJSON-LD形式で書くのが2026年標準です。Article・FAQ・Breadcrumbの3つを最低限実装すれば、リッチリザルト獲得とAI引用率の両方が改善します。
最終更新日: 2026-05-04
はじめに
「構造化データって何?」「JSON-LDって難しそう」と感じる初心者向けに、構造化データの基本と書き方を解説します。コピペで使える実装例も含めるので、明日から自サイトに適用できます。
構造化データとは
構造化データは、ページの内容をコンピュータが理解しやすい形式で記述する仕組みです。「これは記事です」「著者は田中太郎です」「公開日は2026年5月4日です」といった情報を機械可読にします。
Googleはこれをもとに、検索結果のリッチリザルト(パンくず、FAQ、レビュー星評価など)を生成します。AI検索でも参照されるため、LLMO対策としても重要です。
JSON-LDとは
JSON-LD(JavaScript Object Notation for Linked Data)は、構造化データを記述する3つの形式の1つで、Googleが2026年現在最も推奨している形式です。
| 形式 | 特徴 | 推奨度 |
|---|---|---|
| JSON-LD | <script>タグ内に記述、本文と分離 | ◎ |
| Microdata | HTML属性で記述 | △ |
| RDFa | HTML属性で記述 | △ |
JSON-LDのメリットは「HTMLと完全分離」「メンテしやすい」「テンプレ化しやすい」ことです。
Schema.orgとは
Schema.orgは、Google、Microsoft、Yahoo!、Yandexが共同で作った構造化データの語彙集です。「Article」「Recipe」「Event」など800種類以上のタイプが定義されています。
JSON-LDはSchema.orgの語彙を使って書きます。
実装例1:Article(記事)
最も基本的なスキーマです。ブログ記事・ニュース記事に必須です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "構造化データ(JSON-LD)の書き方",
"datePublished": "2026-05-04",
"dateModified": "2026-05-04",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "編集部",
"url": "https://example.com/about"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "LLMO Tool",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://example.com/logo.png"
}
},
"image": "https://example.com/og.png"
}
</script>
実装例2:FAQPage(よくある質問)
FAQページや記事内のFAQを構造化すると、検索結果でアコーディオン表示される可能性があります。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "JSON-LDとMicrodataはどちらがいいですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "Googleが2026年現在JSON-LDを推奨しています。"
}
}
]
}
</script>
ポイント: 2023年以降、FAQリッチリザルトは政府系・健康系などごく一部のサイトのみに表示されるようになりました。それでもAI検索の引用元としては有効です。
実装例3:BreadcrumbList(パンくずリスト)
サイト構造を伝えるパンくずです。検索結果でURLの代わりにパンくずが表示されます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [
{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "ホーム",
"item": "https://example.com/"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "SEO基礎",
"item": "https://example.com/seo/"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 3,
"name": "構造化データの書き方"
}
]
}
</script>
その他の主要スキーマ
| スキーマ | 用途 |
|---|---|
| Product | EC商品 |
| Recipe | レシピ |
| Event | イベント |
| Review | レビュー |
| HowTo | 手順解説(2024年からほぼ非対応) |
| Organization | 企業情報 |
| Person | 著者・専門家 |
| LocalBusiness | 店舗・地域ビジネス |
検証ツール
実装したJSON-LDは必ず検証します。
- リッチリザルトテスト(search.google.com/test/rich-results): Google公式
- Schema Markup Validator(validator.schema.org): Schema.org公式
- Search Consoleの拡張レポート: 実装後の状態確認
エラー・警告がゼロになるまで修正しましょう。
SEO/LLMOへの効果
構造化データを実装すると次の効果が期待できます。
- CTR向上: リッチリザルトで目立つ
- クリックされやすい検索結果: 評価星、画像、FAQなど
- AI引用率の向上: ChatGPTやPerplexityがメタ情報を参照
- 音声検索対応: Google AssistantやAlexaが利用
やってはいけないNGパターン
- ページ本文と矛盾する内容を構造化データに書く
- 表示していないFAQをFAQPageに書く(ガイドライン違反)
- 同じスキーマを複数記述
- 不適切なスキーマタイプの選択
これらはガイドライン違反として手動対策の対象になります。
よくある質問
Q1. WordPressで簡単に構造化データを実装するには?
A. Yoast SEO、Rank Math、SEO SIMPLE PACKなどのプラグインが自動で生成します。手動実装は記事ごとに大変なので、プラグイン推奨です。
Q2. 構造化データだけで順位は上がりますか?
A. 直接的にはほぼ上がりません。ただしリッチリザルト経由でCTRが上がり、間接的に評価が改善する可能性があります。
Q3. 全ページに構造化データは必要ですか?
A. 重要ページから優先的に。特にトップページ(Organization)、記事ページ(Article)、商品ページ(Product)は必須です。
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参考文献・出典
- Google Search Central — 構造化データ — 公式ガイド
- Schema.org — 構造化データ語彙の公式サイト
- Google リッチリザルトテスト — 検証ツール
- json-ld.org — JSON-LD仕様
関連用語
- E-E-A-T
E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツ品質を評価する4つの観点「Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)」のこと。SEOとLLMO両方で最重要の概念です。
- llms.txt
llms.txtとは、サイト運営者がAIクローラーに「このサイトの重要な情報はここ」と伝えるためのMarkdownファイルの提案。2024年9月にJeremy Howard氏が提唱し、急速に普及しつつある新しい標準です。
- クローラー
クローラーとは、Web上のページを自動巡回してデータを集めるプログラムのこと。Googleの「Googlebot」が代表例で、これに見つけてもらわないと検索結果に表示されません。
- 構造化データ
構造化データとは、Webページの内容を検索エンジンが理解しやすい形式で記述したメタ情報。記事の著者・公開日、商品の価格・在庫などを機械可読にすることでリッチリザルトやAI引用の対象になります。
- JSON-LD
JSON-LDとは「JSON for Linking Data」の略で、構造化データをJSON形式で記述する方式。Google公式が推奨する構造化データ実装フォーマットで、scriptタグでHTML内に書きます。
- schema.org
schema.orgとは、Google・Microsoft・Yahoo・Yandexが共同で策定した「構造化データの語彙集」。ArticleやProduct、Personなど数百種類のタイプが定義されており、JSON-LDで使う「単語帳」にあたります。